 |  ドゥニ・デュブルデューはボルドーのワイン界で最も影響力のある人物の一人です。デュブルデュー教授はワイン醸造において科学の重要性を最初にもたらしました。生物学と家族経営のワインビジネスを同時に行い、学業を修めながら、シャトー・レイノンの最高責任者となりました。テロワールがすべて、という考え方の時代に、彼は科学と研究によってよりよいワインが造れると信じていました。そして当時問題をかかえていたシャトー・レイノンのワインをこのアペラシオン最高のワインのひとつに造り上げました。彼は世界を舞台に、デュケム、レーヌ・ヴィニョ、シュヴァル・ブラン、カルボニュー、オー・バイィ、ラフォン・ロシェなどを含む100以上のエステートのコンサルタントを務めています。 | |  |  彼のワインは「ワインのあるべき姿」を純粋に表現しており、エレガンス、洗練の中からシルクのような滑らかなタンニンが表れ、卓越したバランスをもっています。 | |  |  シャトー・クロ・フロリデーヌについてロバート・パーカー氏は、この小さなシャトーは、ボルドーの白ワインづくりの指導者、ドゥニ・デュブルデューが所有している。彼はその「マセラシオン・ペリキュレール」の技術でボルドー地方の白ワインづくりに革命をもたらしたことによって、長年にわたって正当な賞賛を得てきた人物である。 「マセラシオン・ペリキュレール」という過程によって、ブドウの果皮と果汁との接触をかなり低温で行う期間が保証される。これは、ブドウの果皮に含まれる成分こそ、ワインにアロマの複雑さと果実味の豊かさを与えるものだというデュブルデューの信念によって行われたのだが、今ではほかの権威者からも確認されている事実である。 彼がつくるすばらしいワインを一度テイスティングすれば、クロ・フロリデーヌがラヴィル=オー=ブリオン、オー=ブリオン・ブラン、ドメーヌ・ドゥ・シュヴァリエのような伝説的なワインの品質にも匹敵する、見事な白のグラーヴだということが明らかになる。 デュブルデューの才能が全ヨーロッパで認められたわりには、値段は依然としてお買い得である。クロ・フロリデーヌはまさに発見されたのである。これは恐ろしく過小評価されているが、グラーヴの大空のもと、格付けシャトーに値する秀逸なワインだ。 | | |  |  | ヒュー・ジョンソン氏はクロ・フロリデーヌについて★★(ダブルスター)をつけ「ボルドーの白ワインに関しては最も有名な醸造家の一人、ドゥニ・デュブルデューが産する確かな代物。果実の風味のある赤もある」と注目し、2008年の赤に飲み頃マークをつけています。 | |  | |