 |  “美しい眺め”という意味の名前を持つシャトー・ボール・ガール。その歴史は古く12世紀まで遡ることができます。 周囲にはペトリュスやレヴァンジル、ヴュー・シャトー・セルタン、ラ・コンセイヤント、プティ・ヴィラージュといった錚々たるトップシャトーが軒を連ねる絶好の立地を誇るシャトーで、かのロバート・パーカー氏も「信頼がおけるワイン」と推奨するなど、その潜在能力は高く評価されています。 また、サンテミリオンとの境界線近くにあるため「ポムロール的シュヴァル・ブラン」と評されることもある、ポムロールでも特異なシャトーです。 | |  |  D.ペッパーコーン氏は、ボールガールについて以下のようにコメントしています。 ポムロールの標準からいえば大きなクリュで、17世紀から18世紀にさかのぼる優美なシャトーがある。この複製が1920年代にグッケンハイム家の注文でニューヨークのロング・アイランドに立てられていた。ボルドーのシャトーに対するものとしては異例ともいうべき敬意だが、ミル=フルールと呼ばれている。1991年にクローズル家はシャトーをクレディ・フォンシエ・ド・フランスに売却した。 | |  |  畑はポムロールの高い台地にあり、土壌は砂利に砂が混じっている。経営はうまいし、評判もいいクリュだ。熟成にさいしては25%の新樽が使われる。ポムロールを代表する10あまりのクリュには入っていないが、それに次ぐグループの中ではいいワインでリッチで風味に溢れている。かなり早く熟成し、本物の素性の良さと魅力をみせるようになる。 | | |  | シャトー・ボールガール 1953年 クリスティーズのオークショナーでM.W.のマイケル・ブロードベント氏は、「全時代を通じた私のお気に入りヴィンテージのひとつ。それは高い芳香と、フィネスと、魅惑とが一体になったもので、最上の場合はクラレットの良さの典型的なものになるが、後の大型高性能爆弾的ワイン群とは対極に立つ。遅れた収穫は、飲みやすいワインを生むことになった(樫樽から、またその熟成過程の全期にわたっていつ試飲しても素晴らしい)」と大絶賛の満点五ツ星評価!! | | |