 |  J. P. ムエックス社は1937年、リブルヌ市に創立したネゴシアンで、ドルドーニュ川右岸、すなわちポムロール、サンテミリオン、フロンサックなどのワインを専門に取り扱っています。それまでメドックやグラーヴ、ソーテルヌなど、ジロンド川およびガロンヌ川左岸のワインばかりがもてはやされてきたボルドーの輸出マーケットにおいて、リブルヌ周辺のワインを知らしめた立役者が、創業者のジャン・ピエール・ムエックスでした。 | |  |  ラトゥール・ア・ポムロルは見事な暗い色合いをしたワインで、普通、力強く、ふくよかで、肉付きのよいポムロルのスタイルをよく体現している。ここの畑は2つの区画から成っており、ひとつは、ポムロルの教会の側にあり、砂利の深い土壌である。第2の小さな方の区画は、より西方の国道89号線付近にあり、第1の区画より砂が多くて軽い土壌である。こちらはラ・グラーヴ・ア・ポムロルと呼ばれるクリスティアン・ムエックスの所有する畑から最も近いところにある。 ラトゥール・ア・ポムロルは堂々としたワインになり得るし、また、ヴィンテージによるが、アペラシオンの中で最も偉大な2~3のワインのひとつに入ることも多い。 1947年、1948年、1950年、1959年、1961年、1970年の各ヴィンテージは、この銘柄がボルドーの最も偉大なワインに匹敵するものだということを雄弁に物語っている。ラトゥール・ア・ポムロルはその重みと構造の点で最もペトリュスに近いと言う批評家もいるが、私にはそうは思われない。このワインは豊かで充実してはいるが、ペトリュスよりも、トロタノワなどのムエックス社が運営するほかのシャトーとの共通点の方が多い。 ラトゥール・ア・ポムロルの価格は、普通ペトリュスの約5分の1、トロタノワやラフルールの約2分の1である。これほど質が高く、生産量の限られたポムロルとしては、これは比較的安い買い物である。(ロバート・パーカー) | |  |  ル・クラスマン誌は、「われわれが偉大なポムロールに望んでいる強さとフィネスのある豊満なワインを20年来、安定して造り続けている。それは並ぶものがないほどである」と大絶賛! | |  |  ベタンヌ&ドゥソーヴは、3BDマークをつけ、「ポムロールのアペラシオンの中でも最良の、最も典型的なテロワールの一つを持つ。この4半世紀、ほとんど裏切られることはなく、ワインはしっかりとしたストラクチュアで味わいが強く、奥行きがあり、熟成するとトリュフのような個性が現れる。」と絶賛! | | |  | シャトー・ラトゥール・ア・ポムロール 2008年 1962年からムエックス社が栽培しており、畑の土質の多様性が特徴と言えます。グランドヴィーニュと呼ばれる教会の側にある畑は、砂利と粘土が混在しており、シャトーの側は粘土性石灰岩の土壌です。この多様な土質は、ワインに複雑さと調和をもたらしております。発酵は、コンクリートタンクで行われます。毎年1/3の新樽比率により熟成しています。 | |  | |