ボルドー右岸にとってグレートヴィンテージとも言える2007年のガザンに対しロバート・パーカーJr氏は『ワイン・アドヴォケイト』#153(2004年6月)のなかで「このヴィンテージの掘り出し物」「これまで試飲した最上のガザン」と絶賛し94点の高得点を与えています。また同氏は右岸にとって困難な年であった2003年ヴィンテージに対し当初#152(2004年4月)で(87~89?)点の評価を与えながら、後に同誌#164(2006年4月)で「しばしばこのワインはボトリングされて数年後に私の評価を上げさせる」と説明し89点に改めているのです。 仏ワイン誌『ギ・ド・アシェット』では2007年ヴィンテージ以降毎年星を増やし2003年ヴィンテージは三ツ星で「クープ・ド・クール(特撰推奨銘柄)」の評価をもらうまでに...。 また2003年ヴィンテージは同誌2007年版グレートワインテイスティングにおいて「ラ・グラップ・ドール賞」を受賞。2007年版掲載ワイン10800本(掲載対象となったアイテムも含めると35000本)中、見事No.1の栄誉に輝きました。現当主であるニコラ・ド・バイヤンクール氏は2003年ヴィンテージ成功の鍵は「粘土質土壌ならではの保水力の高さ」と「カベルネのブレンド比率を高めたこと」によると説明。また同氏は「2004年、2005年の方がメルローにとっては上出来!」と期待が膨らむコメントを記しています。 |