 |  ブーティエ家が所有するシャトー「ラシュナイエ」ですが、ラベルに記されたロゴマークを見て、どこかで見たことのあるマークだとお気づきになられた方も多いのではないでしょうか?そう、こちらはラネッサンのラベルにも記されているブーティエ家のマークなのです! 1961年、現オーナーの父であるジーン・ブーティエ氏がラシュナイエの畑を買い取りました。1929年に起こった経済危機と、1945年と1956年の霜害によってブドウ畑は疲弊しており、ほとんどの樹が植え直されなければならなかったといいます。 そして10年後の1971年、シャトーは再び「ラシュナイエ」の名の下でワイン造りを始めることになり、以降、クリュ・ブルジョワ・シュペリュールのシャトーとして、ラシュナイエは急速に力を付けてゆくことになりました。その証拠に、エリゼ宮での宴で供されるワインに選ばれたという経歴があるそうです。 | |  |  カベルネ・ソーヴィニヨン主体のラネッサンと異なり、ラシュナイエはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが半々で造られています。このため、ラシュナイエはより女性的で、サテンのようなスムースな口当たりというはっきりした個性を持つようになりました。 また、このセパージュの割合により、ラシュナイエは瓶詰めから数ヶ月後には楽しみ始めることができる、フルーティーでエレガントなワインとして世に知られるようになりましたが、各年の出来に応じて、おおよそ5~10年後にベストな飲み頃に達するそうです。 若いヴィンテージには、ブラックカラントやラズベリーの快い香りがいきいきと立ち上り、構造のバランスの良さや美しいフィネス、はつらつとした印象や豊富なタンニンが口蓋に感じられるということです。 | |  |  そしてより古いヴィンテージのワインでは、開放されたノーズの中に森の下生えの香りが現れ、口蓋にはバランス感の良さが印象付けられ、フィニッシュには植物的なノートがあるとのこと。 清潔極まりない醸造所から生まれるデュロシェのワインは、果実味が豊かでありながら酸がきちんとのっており、これぞブルゴーニュワイン、これぞピノノワールというような、極めて上品なスタイルのワインです。 | | |  | シャトー・ラシュナイエ 1982年 シャトー・ラネッサンで有名な、ブーティエ家が所有するシャトー。ロバート・パーカー氏も「アペラシオンの中でも傑出したワインの1つ。おそらく五級のシャトーの地位が真剣に検討されるワインである。」と絶賛しています。 何といっても、今回入荷分のラシュナイエのおすすめポイントはそのヴィンテージ!1982年のボルドーと言えば、大人気な上に年々価格が上がり続けていることで消費者に涙を飲ませている罪なヴィンテージ。 そんなグレート・ヴィンテージがこの価格で手に入ってしまうのですから、これを掘り出し物と呼ばずして何と呼びましょう。(インポーター談) | | |