 |  ヒュー・ジョンソン氏はポケットワインブックの中で「熱血漢の所有者は、クリュ・クラッセの格付けを認められていないことに業を煮やしている。2000年にクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルの格付けを与えられた。熟成に値するフレーバーいっぱいのワインを追跡すべし。絶え間ない努力が続いている。」と三ツ星評価。 | |  |  D.ペッパーコーン氏は「クリュ・ブルジョワの見本のようなシャトーだが、所有者のアラン・ミアイユがクリュ・クラッセの仲間入りをすべきだと確信していて、この話題が出るととても雄弁になる。ヘリコプターの発着場、最高のヴィンテージワインがたっぷりストックしてある核シェルター、シクラメンで有名な庭園などがある。ワインには魅力的なブーケがあり、1970年頃から風味がぐんと豊かになっている。すぐ近くのジスクールと肩をならべる点がいくつかあるし、やはり近くのシャトーで、格付けされているドーザックに比べれば、こちらのほうが魅力的で育ちがいいといえるほどだ。1995年以降、ミシェル・ロランがコンサルタントを務めるようになって、その効果がではじめている。」 | |  |  一貫して信頼がおけるブルジョワ級のシャトーである。最上のヴィンテージにはシランのワインは五級シャトーのものに相当する。 マルゴーのアペラシオン南部のラバルドにあるこのシャトーでは、常においしくてかぐわしい、深い色のワインをつくっている。品質はメドックの五級シャトーと同レベルになることが多い。このシャトーの所有者であり、管理者でもあるウイリアム=アラン・B・ミアイユは配慮が行き届いた栽培家であり、リッチで風味豊かな、磨きのかかったワインを年間年平均1万2000ケース生産している。マルゴー・アペラシオンの特質を見事に反映したこのワインは、毎年違う画家の絵画を誇るムートン=ロートシルトのようなラベルも際立っている。 シランのワインは適度に熟成するまでに5~6年かかるのが普通で、最近のヴィンテージはどれもよく成功している。何よりもシランは長い貯蔵に耐え、辛抱強い消費者に応えるワインである。マセレーションの期間が長く(25日間)、タンニンの強いプティ・ヴェルドのブレンド率が高いために、最上のヴィンテージでは少なくとも15年間、熟成の可能性を持っている。メドックのワインの新しい格付けが行われることがあるとすれば、シランの五級シャトーへの格上げが真剣に検討されることは間違いない。(ロバート・パーカー) | | |  | シャトー・ベレール・ド・シラン 2007年 マルゴーとオー・メドックの境界にある有名なマルゴーのクリュ・ブルジョワ。オー・メドック側の畑から造られる希少なワインがシャトー・ベレール・ド・シラン。マルゴー村と境界ひとつで隣接しているため、マルゴーとよく似た特徴を持つ素晴しいテロワールで有名。またマルゴーの1stに比べ取引価格もやや低く抑えられているため非常に人気があります。 | | |