 |  グラッソは、葡萄園を愛した3つの世代の歴史と言えます。農園は、1900年に祖父であるヴァレンティノによって設立され、彼の息子であるエミリオが継ぎ、セラーへ設備投資をしてきました。現在は、ルイジとアルフレッドが品質重視の個性的なワインを生み出しています。 農場は12ヘクタールあり毎年65000~70000本のワインを生産しています。かつては伝統的な醸造を中心に行ってきましたが、近年は最新の設備を整え、バリックを用いた熟成も行っています。 | |  | 畑は大変日当たりの良い場所に位置します。エノロゴにはジャンフランコ コルデロを雇っています。ルイジとアルフレッドは、自然環境を大切に考えており、EUの有機農産物に関する規則である2078/92CEEを遵守しています。 2078/92CEEとは、EUによる環境に配慮した農業についてのガイドライン。自然保護や環境へ与える影響の削減、有機農法への補償が定められています。 2001年ヴィンテージが、ステファンタンザーの「インターナショナル ワイン セラー2004.11/12」に掲載されています。 | |  |  ヒュー・ジョンソン氏も著書「ポケットワインブック」のバルバレスコの項で、★★★評価し、「バローロ区域の隣で、同じネッビオーロ種からつくるもうひとつの卓越したワイン。 最良の状態のものは深みがあり、繊細で上質。口の中を洗い清めてくれる。4年寝かせたものはリゼルヴァ。」と激賞! | | |  | バルバレスコ ブリッコ・スペッソ 2003年 グラッソ・フラテッリ 畑は2haの自社畑で、単一畑だけではありません。「ブリッコ」は丘の上、「スペッサ」は昔のオーナーの名前に由来します。丘の上の頂上に当たる部分の畑なので、1日中太陽が当たります。標高380mの丘です。1964年と1972年、2003年の3回植樹しています。土壌は石灰が多い、軽い土壌となっています。 熟成が進むにつれて土っぽさの中に枯葉や木のニュアンス、そしてオレガノやミントの乾燥したハーブの要素が感じられます。口当たりは非常に調和が取れていて、こなれたタンニンも感じられます。しっかりと果実味があり心地よい酸が全体を支えています。余韻には杉の木やコーヒー、チョコレート、かすかになめし皮を感じさせるバルバレスコ。 | | |