ロッソ・ディ・モンタルチーノ 2013年 サン・ジュゼッペ 2013VTはブルネッロのブドウがロッソ・ディ・モンタルチーノに多く格下げされ、限りなくブルネッロに近い贅沢に仕上がったヴィンテージ。ガレストロ、火山性、粘土質、鉄分の多い土。標高280m~360mの南東向きの再興の畑。サンジョヴェーゼ100%をオーク樽21ヶ月熟成(15~40hl)、瓶熟成30か月以上。イチゴの果実味が漂い、ラベンダーの香り。熟成香と共に熟した甘味が口蓋に広がっていく。その奥深さはブルネッロと何ら遜色のない素晴らしいワイン。
降雨や熱波などのイレギュラーな事が無く、生産者にとっては気をもむことが少ない年。夏場は晴天が多く、日照もしっかりとありましたが、平年よりも気温は若干低く、ブドウに極度なストレスがかかる事なく無事に収獲に到りました。2013年は優等生な年と言えます。香りは柔らかく、甘酸っぱいチェリー菓子のニュアンスが強く、上品でフローラルな香り。干し草などの印象も感じられます。まだ硬い印象があり、纏まりが出ていませんが、今年の夏あたりから素晴しくまとまりが出てきそうです。 |