 2000年創業のヴェゼーヴォは、ファルネーゼとカンパーニャの複数の生産者の協力のもと設立されました。「ヴェゼーヴォ」とは、ヴェズーヴィオ火山のラテン名です。現在所有及び契約する畑は60ha(アリアーニコ19ha、グレコ ディ トゥーフォ5ha、フィアーノ アヴェリーノ11ha、ファランギーナ25ha)ですが、もっと契約先は増えることになっています。長期間に渡って葡萄を購入する契約をして、畑の全ての仕事はヴェゼーヴォによって注意深く管理されます。 エノロゴは、お馴染みファルネーゼのマルコ フラッコと、トップクラスのカンパーニャワインを造るフェウディ ディ サン グレゴーリオを所有するエルコリーノ家のひとりで、優良なワイン造りをしていたマリオ エルコリーノが務めています。 | |  ヴェゼーヴォでは、葡萄や地域の特徴を最大限に生かすための最新技術を取り入れています。白ワインは、より芳香成分を抽出するため、圧搾する前に葡萄を冷却してから発酵させます。また樽熟していないにもかかわらず長い寿命をもっています。 その理由は、土壌が火山岩質で大変豊かなミネラルを含み、葡萄がハイレベルな品質となるための要素を凝縮させるからで、ワインが飲まれる時に大きな驚きと感動をもたらします。 | |  |  また赤ワインは、より強烈で個性のある香りを表現するために、最初のうちは低温発酵を行い、その後約20~25日間という長いマセラシオンを経て、ボリュームのあるしっかりとしたスタイルに仕上げています。 「数年以内で世界的な認知度をあげることを目指し・・・」と以前紹介しましたが、今回の「ドゥエミラヴィニ」やルカ マローニ「ヴィニ イタリアーニ」への新登場、「デカンター」でのトロフィー受賞は、すでにその目標を着々と実現しつつあることを示しています。 | | |  | ペディ・ピエディロッソ 2014年 ヴェゼーヴォ
カンパーニャ州で古代より栽培されている葡萄、ピエディロッソを使ったワインです。ピエディロッソとはイタリア語で「赤い足(茎)」という意味で、成熟すると茎が赤くなるため、この名がついたとされています。収穫は、通常より少しだけ遅らせて、手摘みで行います。収穫した葡萄は除梗しますが、マセラシオン カルボニックを行うため、破砕はしません。発酵は24度にコントロールしたタンクで10日間行います。熟成は、ローストしていないバリックと大樽で8ヶ月行います。マロラクティック発酵は樽で行います。
紫を帯びた深い赤色。複雑で深いブーケ。イチゴやチェリー、スグリ、ブラックベリーなどの果実味と共に、樽からくる木の香りや、ココアやバニラの要素が感じられます。口に含むと持続性があり、やわらかくスムーズなタンニンが感じられます。 |
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