1955年創業。いち早く近代的な畑の管理法やブドウの栽培法、新しいワインの醸造法を取り入れた、マルケ州のリーダー的な存在。2002年から新たに実力派醸造専門家ジュゼッペ・カヴィオラ氏をコンサルタントに迎え、優れたワインを多数生み出しています。コストパフォーマンスの良さに加え、ワインを気軽に楽しんで欲しいという同社の熱い思いが込められています。※ウマニ・ロンキ社はアブルッツォ州にもブドウ畑と醸造所を所有しています。
【ワイン造りのポリシー】ハイクオリティー&コストパフォーマンス。ウマニロンキ社現在社長であるミケーレ氏の父親は、企業家としても優れた人物ですが、商品はより多くの人が手に取りやすい価格で提供することが最も重要、だと常々考えていました。今現在のウマニ・ロンキでも、この哲学が受け継がれ、コストパフォーマンスのよさで知られています。もともと、マルケ州やアルブッツォ州では、クオリティーと価格のバランスがとても良いワインが造られており、ウマニ・ロンキ社ももちろんこの傾向になっています。|
【醸造コンサルタント ジュゼッペ・カヴィオラ氏】1962年生まれ。ピエモンテ州アルバの醸造学校卒業後、ピエモンテ州クーネオにある自社ワイナリー及び、イタリア各地のワイナリーで醸造コンサルタントとして活躍中。1Vini d'italia2002年度版の最優秀エノロゴに選出。2002年より、ウマニ・ロンキ社の醸造コンサルタントを勤める。『ワインを味わう人に、自らの存在を限りなく感じさせないエノロゴでありたい。』これが、ウマニロンキ社のコンサルタント、カヴィオラ氏の醸造哲学です。ブドウ、テロワールの特徴を最大限に活かすべきである。という想いがそこに込められています。消費者に、誰がそのワインを作ったのかを意識してもらうよりも、その土地のオリジナリティを通じて理解してもらえることを彼は願っています。
“ペラゴ”とは「大海原」を意味する古いイタリア語。このワインを生むブドウ畑もアドリア海近くに位置しています。モンテプルチアーノで成功を収めたウマニ・ロンキ社が、その経験をもとに新たに生み出したワインです。モンテプルチアーノのフルーティーな味わいと、カベルネ・ソーヴィニヨンの若草を思わせる香りが、樽香由来の甘味とスパイシーさに融合した逸品で、ブドウの出来がよい年のみ造られます。イタリアの伝統とモダンな感覚が融合した、スパイシーな香りとしっかりしたタンニンが特徴的な赤ワインです。ファーストヴィンテージは1994年で、その初ヴィンテージ1994年がロンドン・インターナショナル・ワインチャレンジ(1997年)の「ベスト赤ワイン」に選ばれました。その後もイタリア国内外で数々の賞を受賞しており、この2007年ヴィンテージはガンベロ・ロッソ誌2011年版でで2ビッキエーリ、ドゥエミラヴィーニ2011年版で4グラッポリを獲得。|
【畑・醸造について】オジモの自社畑で造られたブドウの最高のものだけを使用。標高150~200m。水はけが良く、わずかに石灰質を含む、非常にやせた厳しい草地。収量を最低限に抑え、ブドウ樹は短く選定している。早熟タイプのメルロー、続いてカベルネ・ソーヴィニヨン、モンテプルチアーノを収穫。3種のブドウは果皮とともに15日間のアルコール発酵後、澱引きとマロラクティック発酵を行う。アリエ産とトロンセ産のバリックで約14ヶ月熟成させた後、アッサンブラージュを行い、12ヶ月瓶熟される。