 |  1883年、スペインの名門貴族コンチャ家のドン・メルチョー氏が、世界有数のワイン銘醸地ボルドーからぶどう苗をチリへ持ち込み、ぶどう栽培に最適な気候を持つマイポ・ヴァレーにぶどう畑を開拓し、コンチャ・イ・トロの基礎を築きました。 家族経営から始まった事業は急速な成長を遂げ、品質面においても自信を深めた同社は、本格的に輸出事業へ取り組むため、1923年にはサンチャゴの株式市場に上場し、さらに規模を拡大。1933年にはヨーロッパへの初の輸出ワインをロッテルダム港へ荷揚げしました。こうして世界への第一歩は踏み出されたのです。 | |  |  1970年代以降、品質本位のポリシーに基づく路線を目指し、1980年代には早くも全ての醸造システムに新技術を取り入れてワイナリーの近代化に努めました。 チリ最高級の呼び名の高いワイン「ドン・メルチョー」の初ヴィンテージは1987年。この「ドン・メルチョー」は豪華客船クイーンエリザベス2世号のワインリストにオンメニューされるなど、同社の品質の高さを裏付けるように、確固たる地位も築きました。 | |  |  また、1997年「シャトー ムートン・ロートシルト」で有名なボルドーのバロン・フィリップ・ド・ロートシルト家とのジョイント・ベンチャーを開始。この提携によって1998年9月に「アルマヴィヴァ」が発表されるや世界中で絶賛。 1999年ワインスペクテーター誌がおこなった世界18000人の読者による人気投票では、「南米のベストワイナリー」に選ばれています。
アルマビバの名は、後にモーツァルトによってオペラ化された、ポーマルシェの名作、“フィガロの結婚”の登場人物、アルマビバ公爵に由来。ラベルの“ALMAVIVA”というロゴはポールマルシェ本人の筆跡をそのまま使用。一方、ラベルのマークはチリへの敬意を払い、古代マプチョ文明における、地球と宇宙をシンボル化した図像である。二つの偉大な伝統文化が手を結び、造り上げたワインなのです。 | | |  | アルマヴィーヴァ 2012年 アタックはパワフルで、バランスと調和が取れている。とても深く凝縮感のある、複雑味を帯びた香り。ブラックベリー、プラム、グリルしたオレンジの皮、ラベンダーなど、凝縮した味わい。 フィニッシュは非常に長く、アフターのビターチョコのニュアンスが特筆に値する。 | |  | |