 |  「広い湾の美しい窪地」の意味をもつラフロイグ。その名の通り、ラフロイグ蒸溜所は、アイラ島、 大西洋の荒波が打ち寄せる広い湾の海辺の窪地に 立っています。島には木が少なく、荒涼寂寞。緑の湿原が果てしなく続き、冷たい川が網の目 のように走っています。塩辛い海風が、遮るもののないこの島を駈けめぐり、湿原の 苔や小川の水に潮の香りを移し、さらに海抜ゼロメートルの 海岸線に立つ貯蔵庫を波しぶきが洗います。このアイラ島特有の厳しい風土が、ヨードやクレゾールに たとえられる強烈な個性をもつアイラモルトの王者 “ラフロイグ”を育みます。 | |  |  ラフロイグ蒸留所の創設は、1815年。創業者のドナルド・ジョンストンは、すぐれた蒸留業者の家系に生まれ、弟とともにこの地だ蒸留を開始しましたこの頃ウイスキーづくりは密造の全盛期。人目につかない岩陰でピートのきいたモルトを醸し、小さな蒸留器で蒸留し、座礁の危険も顧みず小舟で英国本土まで密輸していました。1823年の酒税改正でハイランドに政府登録の蒸留所が出現。ジョンストン家の蒸留所も1826年には公認の蒸留所として記録されており、この頃、いち早く政府登録蒸留所として歩みはじめたことになります。 | |  |  英国チャールズ皇太子をはじめ、世界に多くのファンをもつ“ラフロイグ”。その製造工程は、すべて昔のままです。良質のピートを使ったフロアモルティング。モルトマンが床一面に暑い日は薄く、寒い日は厚く、大麦を広げ、8時間おきに黙々とひっくり返していきます。乾燥に使用するピートもここでは自前。時々、炎があまり燃え上がらないよう、煙がよく立つよう、ピーとの一部を粉末にして炉に放り込みます。 | |  |  あらゆるシングル・モルトのなかで最も個性的なフレーバーと一般に評価されている。島の全ての蒸留所がそうあるように、海辺に建てられているが、ラフロイグを支えてきたのは海の風ではなく、製品の個性を司るピートである。蒸留所で使われているピート内容物に高い比率で苔を含み、これがラフロイグにあの独特のフレーバーを与えていると言われる。蒸留所が占める敷地の一部は、昔のアーデニスル蒸留所(1837~1848年)のものである。 | | |  | ラフロイグ ペドロヒメネスカスク 48% 免税店向けにリリースされたペドロヒメネスカスク。3つの異なる樽が使われており、メーカーズマークのファーストフィルのバーボンバレルと、クォーターカスクで最後にペドロヒメネスカスク。キャラメル、バニラといった甘いアロマにアイラモルトらしい磯、スモーク、潮風といった甘さと潮辛さが最高のバランスを生み出しています。舌触り滑らかでスモーキーさがあり、余韻にペドロヒメネスらしい柔らかい甘味が感じるアイラモルト。 |
| |