「クラフトバーボン」あるいは「スモールバッチ(少量生産)」にカテゴライズされるウッドフォードリザーブは、「手造り、小規模、高品質」をコンセプトとしている。生産規模が小さいぶん、昔ながらの伝統製法を貫いているのが最大の魅力だ。 例えば発酵に関しては、ステンレスタンクが一般的になった今も、フロリダ産サイプレス(糸杉)の木桶発酵槽で時間をかけてじっくりと発酵している。また蒸溜にはバーボン蒸溜所では珍しく、伝統的な銅製ポットスチルを使用している。熟成樽の天板と底板にチャー(炎で焼き焦がすこと)を施すことも、ウッドフォードリザーブならではのこだわりといえる。 確かに時間と手間はかかるものの、こうした伝統的かつ丁寧な作業の積み重ねが、ウッドフォードリザーブのまろやかな味わいを生み出している。手造りで小規模だからこそ成しえた高品質。それが真のクラフトバーボン、ウッドフォードリザーブなのだ。 ウッドフォードリザーブを味わうなら、ストレートかロックスタイルが望ましい。と同時に、複雑で重層的なフレーバーを持つウッドフォードリザーブは、バーボンカクテルにも向いている。 |