 | ソーテルヌ・アペラシオンの中心部に近づくと、シャトー・リューセックとその見晴らしい台が最も高い丘の斜面に見えてくる。ガロンヌ河の左岸を見下ろすファルグとソーテルヌの丘の斜面に広がるリューセックの畑は、ディケムに次ぐ標高にある。ボルドーのシャトーとしてはまったく驚きだが、単一区画の畑となっており、そのかなりの部分が神聖なるディケムの畑に隣接している。 | |  | リューセックは常に傑出した評価を得てきたが、1971年にアルベール・ヴュイエールに買い取られてからは、新樽が増えたことと、ボトリティス菌が多いブドウだけを収穫するためにより頻繁に畑に出るようになったことによって、品質がさらに大幅に改善された。実際には、リューセックの批評家の中には、ヴュイエールのワインは、熟成すると色があまりにも濃くなりすぎる(例えば1976年のように)と主張する者もいた。ヴュイエールは、リューセックをドメーヌ・バロン・ド・ロートシルトに売却した。ロートシルトは、リューセックのワインづくりのためなら金を惜しまず、妥協を許さなかった。その結果、常にこのアペラシオンの最高の3つか4つに数えられる。真に深みのあるワインができ上がった。おそらく、裕福なコレクターたちは、2001年、1990年、1989年、1988年のどのヴィンテージが最も深みのあるリューセックであるか、何十年にもわたって論議し続けることだろう。 | |  | ファルグにあり、55haの畑をもつ。ディケムの隣人であるにふさわしい。1984年にラフィット ロートシルト家が買収。1996年以降はオーク樽で熟成。豊麗なすばらしいワイン、辛口の白の「エール“R”」も生産。★★★★4つ星」ヒュー・ジョンソン氏「ポケットワインブック」 | |  | ラフィットのロスチャイルド家所有のグランクリュ第1級シャトー、リューセックの辛口白ワイン。リューセックの貴腐ワイン用のブドウ収穫が始まる前に厳選して摘みとられたわずか30%のセミヨン種とソーヴィニヨン種から造られる貴重なソーテルヌ地区を代表する辛口白ワインです。 数ヶ月の樽熟も行われるため、ボルドー高級白ワインの個性豊かな持ち味が楽しめます。さすがラフィット・ロートシルトのワインです。 ロバート・パーカー氏は、エール・リューセックについて、『リューセックはまた「R」と呼ばれる辛口の白ワインをつくっている。このようなワインはキャッシュフローの問題を大幅に解決してくれ、「R」は辛口のソーテルヌの中で最も人気のある最良のワインの1つである。』とコメントしています。 | | |  |  | エール・ド・リューセック 2009年 ソーテルヌ第一級のリューセックが造る辛口白ワイン。全体の20%前後を樽発酵することで、熟成のポテンシャルを高め、同時にブドウの持つフレッシュな果実味を大切にしています。 フレッシュさと同時に、ライチやマンゴー、パイナップル等のトロピカルフルーツが感じられるノーズ。ソーヴィニヨン・ブランの特徴が出たアフター。 | | |