 |  レ・メイユール・ヴァン・ド・フランスはシャトー・ド・ファルグについて、「シャトー・リューセックの隣にあるシャトーで、アレクサンドル・ド・リュル・サリュース家が所有している。栽培と醸造のいずれにおいてもディケムに近い方針で、古典的で申し分ないソーテルヌが造られている。他社の最上品にも引けを取らない」と激賞!  ヒュー・ジョンソン氏も三ツ星をつけ、「イケムの前のオーナー、リュール・サリュス一族が所有。芳醇でぽってりとしているが、バランスのとれたワイン。イケムより早く熟成する。」と高評価し、この2005年にアポストロフィをつけ、グレイトヴィンテージ評価をしています | |  |  D.ペッパーコーン氏は「ここの小さな畑はファルグ村の端、すなわちソーテルヌAOCにあり、500年以上にわたってリュル・サリュス家が所有し、できるかぎり質の高いソーテルヌを造ることに専念している。ワイン作りはイケムとそっくりで、発酵も熟成も新しい樽でおこなっている。 ここのワインは最高のプルミエ・クリュにも負けない水準で、値段も高い。実際に1級のものよりも高く、ディケムのほほ半値になっている。」 | |  |  ロバート・パーカー氏は、生産量が少ないので、希少であることは間違いない。また、ディケムに似ていてディケムより格段に安価なワインを探している抜け目のない消費者が、万が一小売店の棚で見つけたらそのほとんどを買い占めるようなワインである。 リュル・サリュース家がシャトー・ド・ファルグを所有するようになったのは1472年、有名なシャトー・ディケムを手に入れる300年前のことである。ド・ファルグは格付されたことは一度もないが、ここから生まれるワインは光り輝いている。 今もリュール・サリュース家が所有し、ワイン醸造にかける実際の手間はディケムに対するのと同じである。ヴィンテージによってはソーテルヌ地方で生産されるワインの中で2番目によい場合が多く、ブラインド・テイスティングでは、専門家を含めた多くのテイスターたちが、これをディケムのものであると判断しがちだ。公明正大に言って、このワインにはディケムのような熟成の可能性はないが、 若いうちは驚くほど似ている。 興味深いことに、ファルグのブドウ畑はディケムの東のよい位置にあり、収穫は平均的にディケムの10日後に行われる。それに収穫量はディケムより少なく、ディケムのブドウの木1本あたりの産出量がワイングラス1杯分にしかならないとすれば、ファルグのそれはワイングラス3分の2杯分にしかならないとも言われている。 ド・ファルグが気味が悪いほどディケムに似ていることと、ディケムのボトル1本の値段の およそ3分の1で買えることから、これは明らかにお値打ち品である。 ところが残念ながら、ファルグはごくわずかしか生産されておらず、多くのワイン 愛好家がこのワインを味わう機会も当然少ない(ちなみに、ファルグは冗談に 「ディケム・ジュニア」と呼ばれることもある)。 | | |  | シャトー・ド・ファルグ 2005年 クリスティーズのオークショナーで、マスター・オブ・ワインのマイケル・ブロードベント氏は、グレイトの四ツ星をつけ、「すこしもやのかかったような色。リッチで蜂蜜のよう。花のような香りで少しカラメルの混じったような香り。非常に甘い。カラメル化した蜂蜜の風味。リッチ、良い酸味。」と大注目しています。 | |  |  |  |  | |