 |  シャトー・クリマンに程近いオー・バルザックに位置するワイナリー。5haの葡萄畑から芸術的な貴腐ワインを生み出す。経営者のミレーユ・ダレはコトー・デュ・レイヨンのパトリック・ボードアン夫人であり、夫と共に天然甘口ワインへ補糖することに反対する団体「サプロス」の主要メンバー。また医師でもあるミレーユ、その多才さには驚かされる。 | |  |  5haの畑の土壌は石灰粘土層、ここに最も若い木で樹齢25年(0.25アール)、最高樹齢80年の古木のセミヨン85%、ソーヴィニヨンブラン10%、ミュスカデル5%を丹念に自然農法(ビオロジー)で栽培。年産6000本の希少なソーテルヌを生み出す。1990年誕生の新進シャトーだが、既にクラスマン2004でも星付きで紹介され、パリの有名ワインショップラヴィーニャでは、クリュ・バレジャのコーナーが取られソーテルヌを代表するワインとして紹介されている。 | |  |  秋、シロン川から発生した霧が葡萄にボトリティス菌(貴腐菌)を発生させる。摘み取られた葡萄は伝統的な垂直型の搾汁機で絞られ100%新樽で発酵・熟成される。温度をコントロールし低温下で発酵させることによりSO2の使用量を極力少なくしている。12ヶ月から36ヶ月の樽熟成後、軽くフィルターを掛けボトリングされる。 ル・クラスマン誌は、「小規模ながら優れたこのクリュでは、実にしっかりしたワイン作りが行われている。栽培には全面的に日照農法を取り入れて補糖は一切行わない。ワインはバルサックらしい魅力的なアロマを備え、甘味は実に濃厚で時には優雅さがかき消されてしまうこともあるほど。」 | | |  | クリュ・バレジャ 2001年 ワイナート28号のソーテルヌ2001年ヴィンテージテイスティングで94ポイントを獲得したクリュ・バレジャ2001年は、ロバートパーカー氏のワインアドボケート153号で100点満点を獲得したシャトークリマンや99点のシャトーリューセックの2001年を凌駕し、ワイン専門家を驚かせました。市場での在庫はどんどん減少しつつあり、ソーテルヌは少量生産のため数年後には幻のヴィンテージとなることは予測されます。 オーナーのミレーユ・ダレは夫のパトリック・ボードアンと共に貴腐ワインへの補糖を禁止する同盟「サプロス」を主催しボトリティスワイン(貴腐ワイン)のあるべき味わいを追求する。ビオロジー(有機栽培)で栽培された葡萄の完全に貴腐状態になった粒だけを手摘みし、天然酵母で発酵、新樽で30ヵ月熟成させた見事なソーテルヌは同一ヴィンテージの貴腐ワインに比べて色合いが濃い。このワイン造りを見れば高い評価も納得の内容です。 | | |