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150年以上もの間、ラゲーデル家はワイン醸造に携わってきました。現当主アロイス・ラゲーデルの曽祖父が1855年にボルツァーノにワインセラーを開くと、高く安定した品質が追及された自社ワインと、他社ワインの徹底的なセレクトが評価され、急速にその名は知れわるようになりました。1934年、一家はマグレにあるレーヴェンガングの畑を入手します。その後数年間、アルト・アディジェでも最高級の畑を次々とを手に入れる機会に恵まれ、大きく成長しました。 | |  | 
アロイス・ラゲーデルは、長年、環境や生態系にやさしいシステナブルなブドウ栽培を実行しています。自然の力を使い寄生虫や疫病と戦い、肥料としては堆肥、肥やし、粉末トウゴマが使われます。畑に生えている豊かなアルプスの植物相はバランスのとれた良い影響をブドウの育成に与え、畑を取り巻く木や潅木は、自然と多様な植物相や動物相の形成に役立っています。長期的には畑の生物学的な均衡を強くし、ブドウの木の生命力を増すことです。これはまた、寄生虫や疫病に対する耐性を高めることになります。 | |  | 
アロイス・ラゲーデルは、アルト・アディジェで初めて、この地方の伝統的な棚作りのペルゴラ式に代えて垣根造りを導入しました。植樹密度も1Haあたり6～8000本、ペルゴラ式の3倍にまで高められ、ブドウ同士の競合を増し、果実の質を高めました。また、植樹の際には生産性が抑えられる台木と高品質の継ぎ木のみを使用しています。ブドウ品種にはそれぞれ最適な生育条件があり、またそれぞれの土地には固有の特性があります。畑とブドウ品種、この二つが持つ固有の要素が相互に作用し調和したとき、そのブドウから最高品種のワインが生まれます。これこそがミクロなアルト・アディジェの壮大な挑戦なのです。
どのブドウ品種をどの畑のどの区画に植えるかを決めるには、深い知識を注意深い観察が必要です。アロイス・ラゲーデルは、それぞれの畑の地形や位置、土壌の組織、ミクロ・クリマはもちろん、微生物学的な見地からも土地特有の個性に影響を与えるすべての自然要因、「テロワール」を知ることでこの決断を行っています。このすべてにおいて重要なアロイス・ラゲーデルのテロワールとブドウに対する深い理解は、数世代にまたがり蓄積された経験と科学的分析の両者から得られています。そこから、品種自体の個性とその生育した畑の特徴が活きたワインが生まれるのです。 | | |  | アロイス・ラゲーデル ピノ・グリージョ 2017年
アルト・アディジェの南部に位置するSalorno、Magre、トレンティーノ最北のRovere della Luna。標高230～420メートル。砂、砂利、豊富な石灰岩の土壌。暖かく昼と夜の寒暖差が大きい。樹齢は15～40年。ステンレス・タンクで発酵させ、澱とともに4ヶ月熟成。 花やスパイスの華やかなアロマ。リッチなフレーヴァーでフィニッシュには若干スモーキーなニュアンスを感じます。 2～4年は熟成が可能です。 | | |
