 |  現在世界で最も有名なシェリー・メーカーであるゴンザレス・ビアス社は、1835年当時若干23歳だったマヌエル・マリア・ゴンザレス・アンヘル氏によって創業されました。シェリーの利き酒の名手であり、「ティオ・ペペ」の名前の由来ともなった彼の叔父・ドン・ホセ・アンヘル・デ・ラ・ペニャ氏の助力のもと、自分のシェリーを造って輸出するためのボデガ(酒倉)を購入したのが、その始まりでした。 1862年には、女王イザベル2世がヘレスの町を訪問した際、王室御用達のメーカーとして「王家承認」を受けました。1870年頃には、早くも貯蔵庫に1万を超えるワイン樽を備え、へレスの町いちばんのシェリー・メーカーとして揺るぎない地位を確立しています。 | |  |  1982年、ゴンザレス・ビアス社はスペイン随一のスティルワインの銘醸地リオハへ進出。良質なワイン造りに定評があった新鋭のワイナリー、ボデガス・ベロニア社を傘下に収め、シェリーばかりでなく、スティルワインの生産も本格的に手掛けるようになりました。1997年からは、フランス・ボルドー、メドック地区の第1級に格付けされるシャトー・マルゴーの醸造責任者(現ジェネラルマネージャー)、ポール・ポンタリエ氏が醸造アドバイザーとしてワイン造りに参加。数あるリオハのワインの中でも特に注目を浴びる存在となっています。 | |  |  世界的に有名となったゴンザレス・ビアス社のボデガには、日本の皇室や各国の王室、チャーチル元英首相、F1レーサーのアイルトン・セナなど、そうそうたる人物が訪れており、彼らがサインをした数々の記念樽が保存されています。また、2006年には、ラ・マンチャに新ワイナリーを設立。最新鋭の設備で現代的なワイン『アルトザーノ』を手がけています。ゴンザレスビアス社の歴史と挑戦は、まだまだ続いていきます。 | | |  | ゴンザレス・ビアス トレス・パルマス シングル・カスク・フィノ・シェリー
10年以上の長期熟成を経て、ほとんどフロールがなくなっている極上の数バットの中から、なおも非常に薄いフロールを残している貴重な1樽のみを厳選した貴重なシングルカスクもの。
深い麦わらを帯びたゴールドにわずかに琥珀のトレース。フィノでありながらアモンティリャードに近く、かすかにフィノらしいフロールのビターと、わずかな塩味を感じさせ、トーストしたヘーゼルナッツや蜂蜜のヒントのある、調和のとれた味わい。非常に長くて複雑な、ドライフィニッシュが特にすばらしいシングル・カスク・フィノ・シェリー。 | | |