 |  ワイナート22号などでも大きく取り上げられたため、よくご存知の方も多いと思われますが、リブルヌでも有数のネゴシアンを経営するジャネックス家の跡取り、ロバート・パーカー氏も賞賛するワイン醸造家で、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長中!テロワールを大切にする彼が所有するシャトーは、 - シャトー シャンブルン
彼いわくテロワールはペトリュスと同じ年産800ケース - シャトー ラ・コンフェッション サン・テミリオン
彼いわく、ほとんどシュヴァルブランと同じテロワール) - シャトー ラ・クロワ・サン・ジョルジュ
彼いわくル・パンと同じテロワール - シャトー ル・コンセイエなどなど、
いずれも少量生産の小さなアペラシオンから突出した品質のワインを生み出しています。 | |  |  シャトー・ル・コンセイエの位置関係はと言いますと、シャトーを真正面に見て左がすぐ(わずか数十歩で)ドルドーニュ川(昔のシャトーからの船つき場があったそうです。)右手がわずか数メートルの道を隔ててAOCフロンサック(AOCはボルドー・シュー・ベリュールですが、ほとんどフロンサックなのです。)という好立地。ドルドーニュ川から吹く風が心地よく日当たりもよく、ほんとうにすばらしい南向きの畑を眺めながらジャン・フィリップ氏に「なぜ右岸で?シャトーを?」と質問した時の彼の言った「このあたりには、ローマ人が培ってきた2000年の歴史があります。左岸のメドックはたかが300~400年の歴史なのです。」といった言葉が非常に印象的だったそうです。(さすが右岸の若手のホープ!) | |  |  今、ボルドーは世代交代の時期を迎えていて、新しい世代はジャン・フィリップ氏のことばのように、伝統を受け継ぎながらも名声におごることなく科学的にワインを学び、新しいボルドーを造り始めています。 有名な他のボルドーとは違った特殊形状の樽の細長く幅の狭い「シガー型」の樽の使用にも表れています。彼いわく「側面が大きくなり、より多くのワインが澱と接触できる。グラを増やすため細長い型にした」。さすがワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたジャン・フィリップ氏だけのことはあります。今回当店オーナーの訪問で新しい発見も数多くありました。 - 試験的に若木中心の畑では畑自体が他のシャトーのようにまっすぐブドウ樹が植えられていない。扇状になった畑、カギ型になった畑、等々・・・えっ!??うそー!!(オーナーの答えは「光(日当り)の向きによって調整しています。畑の位置によって植え方を変えているのです。」・・・なるほど
- パーセルの幅(畔の間隔)が80cmと60cmの交互にしている答え 密植度の実験をしている・・・なるほど。
- 密植度の違うパーセルごとにタンクを変えている。答え・・・ワインの凝縮度の違いを確かめるためなどなど
- プレミアムの刻印入のフレンチオークの新樽100%などなど、その他書き切れないほどの新説を教えて頂いたようです。
| | |  | シャトー・ル・コンセイエ 2006年 今ボルドーで最も注目を集める生産者。ロマネ・コンティにヒントを得たという超密植のヴァン・ミルや、ワインと澱の接触面を増すためのシガー樽など、独自の手法に注目が集まりがちですが、そのワインは非常にピュア。果実味をキレイに表現したシルキーなスタイルです。 カシスやブラックベリーのような果実味を非常にエレガントな樽のニュアンスが包み込む。エレガントですが厚みもあり、構成のしっかりとしたワインです。 | |  |  |  | 当店オーナーと、ジャン・フィリップ・ジャヌエックス氏 ~シャトー クロワ・ムートンのセラーにて~ | | |