ノルトハイマー(ノルデハイマー) フェーゲライン シルヴァーナー フランケン トロッケン[2017]年 蔵出し品 ヴァルデマー ブラウン家 ドイツ　フランケン　白　辛口
Nordeheimer Vogelein Silvaner Franken Trocken QBA[2017] Weingut Waldemar Braun

「私達はある時、休暇を南フランスで過ごしていました。その時にラングドックルーションのワイン産地を訪ねました。そこで農夫達の喜びと平和に満ちた生き方を見て、私達は強烈な印象を受けました。自分たちのワインを造りたいという想いはそこから始まりました。自分のこれからの人生をワインに捧げようと思ったのです。」と語ってくれました。その時からワイングートの設立に至るまでは、ヴァルデマーは、他のワイングートで働くなどして、様々な経験や苦労を経てきました。そして、1985年にノルトハイム村に家族経営のワイングートを設立しました。２haから始まり、長い年月をかけて今では合計で15haの畑を所有するまでになりました。現在、息子のパトリックも加わり、家族でワイン造りを行っています。年間生産量は8万本。そのうち85％はドイツ国内の個人顧客向けです。

エッシェルンドルファールンプの畑。1655年にエッシェルンドルファールンプは存在しており、フランケンで最良の畑のひとつ。斜度は65～70％の急斜面。機械が入れず畑は全て手作業で行う。石灰質土壌。底土には貝殻を含む石灰岩がミルフィーユのように何層にも重なっており、その上に薄い砂質の層がある。|アルコール感の強いワインよりもフルーティなスタイルのワインが喜ばれる時代になった。そのため、温暖化が加速する近年では、南向きではなく東向きの畑が重要になってきています。畑には意図的に種を撒き草を生やしています。40年前は斜面の下部に果物、中部に葡萄、上部に果物を植えていました。現在は温暖化により、斜面上部でも葡萄が育つようになったため、果物の代わりに葡萄を植える人が増えています。

一般的には6月頃にグリーンハーベストを行って収穫量を制限しますが、ブラウンの場合は他と違うやり方を行っています。まず、枝を全てカットしてしまいます。切った枝と枝の間から出た芽は房を小さくつけます。通常1房250ｇですが、ブラウンは1房150～180ｇ。粒の小さな葡萄が出来きます。品質向上のためにはグリーンハーベストを行いますが、カルフォルニアやフランスの産地を見て回った際にこのような方法を採用してました。そこからヒントを得て、2003年からこの仕立て変更しました。ただし。生産量が減ってしまうため、そのリスクとバランスが必要です。