Mastrojann 2020 Sant'Antimo Rosso Costa Colonne D.O.C. Sant'Antimo
- 生産年[2020]年
- 生産者 マストロヤンニ
- 生産地イタリア/トスカーナ州/D.O.Cサンタンティモ・ロッソ
- タイプ赤・辛口
- テイスト ミディアムボディ
- 内容量750ml
イタリア・トスカーナ州辛口赤ワイン愛好家大注目!「伝統ありき」の信念を守り続けてきたブルネッロを代表する生産者!その味わいは現在でも数多くの愛好家にとって希少な存在として扱われているマストロヤンニからトスカーナの銘醸地モンタルチーノの「地酒」DOCサンタンティモ・ロッソ!わりと濃厚で、さらにジューシーな旨味が感じられるトスカーナの人気辛口赤ワインが限定入荷!造り手はワイン評論家マット・クレイマーが「飲まずに死ねない」と明言するイタリア最高のワイン、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ!その代表的生産者として、マストロヤンニは数多くの愛好家やプロフェッショナルに愛されてきました!その創業は1975年!このアペラシオンの生産拡大に火をつけたバンフィの設立や、ブルネッロのD.O.C.G.昇格以前のことである!創始者のマストロヤンニ氏の死後、2008年に醸造所はエスプレッソコーヒーの最大手、グルッポ・イリーの手に渡った!大資本が入ることで全く別のワインになるのでは、と多くの人が危惧したが、イリーが出した買収の条件はむしろ、これまでと同じスタッフ、同じフィロソフィで、マストロヤンニの名の下にワイン造りを続けることだった!特に2人の醸造家アンドレア・マケッティとマウリツィオ・カステッリが醸造所に留まることが必須条件だった!イリーが唯一手を加えたのは、選果台や部分的な木製の発酵槽の導入、セラーの改装など、ハード面のみだった!マストロヤンニの築いてきた伝統とアイデンティティが守られたのは、この買収をグルッポ・イリーに働きかけたフランチェスコ・イリーの功績だ!フランチェスコはマストロヤンニのワインの30年来の愛好家というだけではなく、近隣にポデレ・レ・リピという醸造所を個人的に所有する関係から、ワイン造りをアンドレアとマウリツィオに師事した!彼にとってマストロヤンニは公私ともに最大限の敬意を払うべき存在だったのである!イリーによる大規模な設備投資のおかげでワインはよりクリーンになり、クオリティは一層向上したが、マストロヤンニの核となる部分は変わらない!大樽での熟成や、設立当時に植樹された古樹から造られる最上クリュ、ヴィーニャ・スキエーナ・ダジノにその伝統が息づく!2007ヴィンテージで初めてリリースされたヴィーニャ・ロレートは、マストロヤンニ家所有の時代から構想があり、グルッポ・イリーの下で形となった、マストロヤンニの伝統の継承を象徴する新たなクリュ・ブルネッロである!このサンタンティモ・ロッソ・コスタ・コロンネ[2020]年・マストロヤンニはサンジョヴェーゼ・グロッソ(サンジョヴェーゼ)60%、チリエジオーロ20%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%をオークの大樽とコンクリートタンクで12ヶ月で造られるモンタルチーノのワインをより早く楽しんでもらいたいという思いから誕生したキュヴェ!フレッシュな赤系ベリーとフローラルなアロマが立ち昇り、アタックにはジューシーで甘やかな果実が広がる!アフターに続くタンニンはキメ細やかくシルキーで、チャーミングさの中にもエレガントな佇まいが感じられ人気辛口赤ワインが限定で少量入荷!
創始者の信念『伝統ありき』を継承し続けるブルネッロを代表する生産者創始者のマストロヤンニ氏の死後、醸造所は売却の危機を迎えた。新たなオーナーに名乗りを上げたのは、グルッポ・イリー。 彼らの条件はただひとつ、アンドレア・マケッティが醸造責任者を続けること。
創業1975年。畑と醸造所は、アペラシオンの最南端となるカステルヌオーヴォ・デッラバーテの丘陵にある。 元々ロレート・エ・サン・ピオと呼ばれていたこの農園を弁護士のガブリエーレ・マストロヤンニが取得した当時、森と牧草地が広がるのみで、ブドウは植えられていなかった。 しかし、マストロヤンニ氏は、ここが優れたブルネッロを生む土地であることをすぐに確信し、畑を拓いてブドウの植樹を行った。 このテロワールが育むブドウから余計なものを加えることなくワインを造るために、発酵にはニュートラルなコンクリートタンクを、熟成には大樽を用いることは最初から決まっていた。 ブルネッロの伝統に重きを置くマストロヤンニの作品は、初期のヴィンテージからこの地の上質なサンジョヴェーゼに特有の素晴らしいアロマを呈していたという。
既に地元では優れた生産者として認識されていたマストロヤンニだが、アンドレアの手腕はそのクオリティを更に引き上げた。 彼が最も重要視したのは畑である。生態系を整え、病害が起こりにくい環境にすることで、人の手を加えずとも質の高いブドウを得られる環境づくりに注力した。 醸造環境も少しずつ改善していったが十分ではなく、選果台もなかったため、最終的なブドウの選別は畑でしかできなかった。
それが一変したのは、グルッポ・イリーの所有になった2008年。この大資本が入ることで、ワインが全くの別物になってしまうのではと多くの人が危惧したが、むしろイリーはマストロヤンニの本質が変わらないことを求めていた。 アンドレアに全幅の信頼を置く彼らのスタンスは、単純明快。「資金は出すが、干渉はしない」。 アンドレア念願の選果台の導入はじめ、清潔で機能的な醸造施設など、大規模な設備投資がイリーの手により行われた。 このハード面の充実は一層のクオリティ向上につながり、ワインはよりクリーンで洗練された味わいを得た。 マストロヤンニの伝統とアイデンティティを見事に守り抜き、更なる躍進の機会をもたらしたフランチェスコ・イリーは現在、マストロヤンニの会長職にある。 しかし、実際の運営はアンドレアに一任し、その方針に一切口を挟むことはない。フランチェスコはそんな自分のことを、”presidente(『会長』)”にひっかけて、”presi-niente(『存在感がない』という意味の造語)”と誇らしげに呼んでいる。