ラファエル パラシオス “ロウロ” ブランコ 2022 年 蔵出し品 D.Oバルデオラス 有機農法|オーガニックワイン ゴデーリョ種 正規品
RAFAEL PALACIOS Louro Blanco [2022] D.O Valdeorraso

『ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』が，「スペイン・ワインの黄金時代」という特集記事のなかで，ラファエル・パラシオスの“アス・ソルテス”を，《ピングス，ベガ・シシリア，テルマンシア，ビーニャ・エル・ビソン，アウルス，アアルト，シルシオンなどとともに，偉大なスペイン・ワイン》として取り上げ，また，『ワイン・アドヴォケイト』のスペイン担当テイスター，ルイス・グティエレスが，“ソルテ・オ・ソロ 2014年物”を《近代スペイン・ワイン史上最高の白ワインの1つ》と表現したことにより，今や，ラファエル・パラシオスが手がけるゴデーリョによる白ワインは，スペイン最高の白ワインのお墨付きを得ている。 フランスでワイン醸造を学んだ後，オーストラリアに渡ったラファエルは，そこで白ワイン造りに開眼。スペインに帰国後，一時は兄のアルバロとともにリオハのパラシオス・レモンドで働いていたが，何かにつけ比較される兄とは違う道を歩むことを決断。2004年，Valdeorras バルデオラスにブドウ畑を購入し，スペイン最高の白ワインを造る夢への挑戦を始めた。

スペイン北西部のGalicia ガリシア地方にあるバルデオラス（右の地図をクリックすると，拡大図をご覧いただけます）は高い山脈に囲まれ，Sil シル川流域の渓谷にあるため，大陸性気候の影響を多分に受ける。すなわち，冬は厳寒で降雨量が多く，夏は高温である。このように，ブドウが成熟するための自然条件を備えているにもかかわらず，山岳地帯という地形や，1軒あたりの農家が所有する畑の面積が非常に小さいため，今までは自家消費用として少量生産しか行われず，地元以外では産地名を知られることがなかったマイナーなDOだ。また，多くの農家が標高の低い場所や渓谷の下にブドウ畑を所有している。しかし，ラファエルは標高600メートル以上で，白ワインにとって最高とされる花崗岩土壌の南向きの斜面にある段々畑を選んで購入。高樹齢のGodello ゴデーリョ種のブドウ樹からラファエルが造る白ワインは，衝撃の一言に尽きる。 なぜなら，“As Sortes アス・ソルテス”と命名されたフラッグシップ・ワインは，『Guia PENIN ペニン・ガイド』において2008年版（2006VT）から2016年版（2014VT）まで6度の93点越え，『Vinous ヴィノス（旧称：インターナショナル・ワイン・セラー』は2004VT以降2014VTまで6度の90点越え，『ワイン・アドヴォケイト（＝WA）』では2004VT以降2018VTまで12度の90点越えを記録。また，スタンダード・キュヴェの“ロウロ”は『ペニン・ガイド』で2007VT以降2014VTまで6度，『ヴィノス』では8度，そして，『ワイン・アドヴォケイト』では2005VT以降2019VTに至るまで9度の90点越えを成し遂げたからだ。