カストロ・セラーズはカリフォルニア州サン・ルイ・オビスポ郡最大のワイン産地パソ・ロブレスにニールとヴィンマー・ウドセン夫妻によって設立されたワイナリーで、このAVAで最も古いワイナリーのひとつです。|手頃な価格で購入できる高品質ワインの生産を目指し、1980年初めからワインを作り始め、1993年にカストロ・セラーズ・ブランドとして売り始めました。このワインは大成功を納め、その後10年の間に設備を購入、テイスティングルームを開きました。畑も購入し、新しいブドウをも植えられました。ワイナリー名の「カストロ」はイタリア語で「ビーバー」を意味し、働き者の象徴です。これはオーナーであるニールの長年のニックネームでもあり、ワイナリーのロゴになっています。
パソ・ロブレスは太平洋から20マイル程度内陸にあり、湿気も少なく雨も少ない地域です。日中は暑くそして夜は沿岸からの海風によって涼しくなります。そのためしっかり酸の残った良く熟したブドウが収穫できるのです。|自社畑以外にも約20の契約農家から品質の良いぶどうを購入しています。20年もの長い付き合いのところもあり、信頼関係を築いています。パソ・ロブレスが中心ですが、これ以外のAVAにある2つのブドウも購入しています。「Dam Fine Wine(高品質ワインのダム)」をモットーにワイン造りを行っています。|また環境問題にも取り組み、保全型農法を実施。ぶどうの皮や種など絞りかすを使って雑草の繁殖を抑えたり、肥料に使っています。害虫を食べてくれる昆虫を放すことで、殺虫剤の使用を押さえることが出来るのです。また一部のジンファンデルの畑などでオーガニック農法を実施。申請3年後の2007年にオーガニック認定を得ました。ウドセン夫妻は将来的には全ての畑をオーガニック農法に切り替えたいと考えています。
ワインメーカーのトム・マイヤーズとアシスタント・ワインメーカーのマイケル・オルステンが1990年からニール・ウドセンのチームとして働いています。熟練ワインメーカーであるトム・マイヤーズ氏の長年のワイン業への貢献は高く評価されており、サン・ルイ・オビスポ群の「2002年ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれました。サンフランシスコ・クロニクル・ワインコンペティションやセントラルコースト・ワインコンペティションなどの大会をはじめ、数々の賞を受賞しています。|ニール・ウドセン氏も長年にわたって多くの生産者やワイナリーのサポートを行っています。そしてパソ・ロブレス・ジンファンデル・フェスティバルの会長、パソ・ロブレス・ヴィントナーズ・グローワーズ・アソシエイション(PRVGA)の副会長兼ディレクターなども勤めています。